R salon柏木 の Enjoydays

Life is Music! & Smile!

『ROSSON's Bar』

2009.11.06

category : 小説

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小説 『ROSSON's Bar』 作  柏木秀彦


僕の名前は直中六郎。

なんとも色気のない名前だし、しかも長男なのに六郎とは本当に酷い話だ。

この名前が嫌いで、子供の頃は泣きながら親に何度も改名してくれと頼んだのを今でも鮮明に覚えている。

でも嫌な事ばかりじゃない。

この名前が由来になって、いつの頃からか僕には、ロッソンというあだ名が付いたんだ。

僕はこの愛称をとても気に入っていた。

仕事は街の小さな食堂で調理師をしている。

元々目指していた職業ではないが、今ではこの仕事に誇りを持っているし、夢も生まれた。

それは、自分の店を持つ事だ。

若い頃から酒が好きだった僕は、いつか飲み屋を開きたくてこの世界で頑張っている。

そんな僕に最近、行きつけの店ができた。

『ROSSON』という名のバーだ。

1年ほど前に職場の仲間とたまたま入った店なんだが、店名が自分のあだ名と同じだった事もあり、なんとなく親近感が湧いた。

そしてなによりもマスターの気さくな人柄が好きで、それからちょくちょく一人で通うようになったんだ。

ROSSONのマスターには、パッツンというおもしろいあだ名がある。

マスター自身は名前の春夫からきていると思い込んでいるようだが、常連さん達の話によると、実はいつも履いているズボンがパッツンパッツンだからだという事を本人は知らないし、知らない方がいいだろう。

カランカランッ

 「どうも」

 「おおロッソン、お疲れさん。 今夜の気分は?」

 「う〜ん、ワインかな」

これが僕達のいつもの挨拶。

そしてやっぱりマスターのズボンは今夜もパッツンパッツンだ。

仕事が10時に終わって、店のまかないを食べてから一杯やりに行くのが毎度のコース。

夜の8時から開いているこの店は、丁度沢山のお客さんで溢れかえっている時間帯だが、僕は決まってカウンターの一番奥にある特等席に座るんだ。

ここからだと店内が全て見渡せるし、お酒を作りながら接客しているマスターと話をする事ができる。

よく一人で飲みに行くのが苦手だって言う人がいるけど、それには僕も同感だ。

でも一人で行けば、そこで色んな人と出会うチャンスが生まれるし、特に趣味もなく、仕事でもプライベートでも人と交わる事の少ない僕にとっては、いい息抜きにもなっていた。

どこぞの大学の偉い教授さんと、パンツが見えそうな程短いスカートを履いた女の子がたまたま隣同志になって会話が始まる、そこに休憩に来た向かいの風俗店の店長が割り込むってな具合に色んな人達が入れ替わり立ち替わり入り乱れるんだ。

時にはとても為になる話を聞ける事もあるし、その逆もある。

それが良い悪いという事ではなく、日常には無い刺激を味わえるって意味でも、この店は僕にとって貴重な存在だった。

あれは確か、とても寒い冬の夜の事だ。

その日は酷く疲れていたらしく、たった一杯のワインで眠りこけてしまった僕は、結局朝の4時頃まで店のやっかいになってしまった。

そんな時でも、マスターは文句一つ言わずニコニコ微笑んでいてくれる。

きっと僕以外にもこんな客は沢山いるだろうに、バーのマスターってのは本当にタフな仕事だと思う。

後かたずけをしているマスターを寝ぼけ眼でボーっと見つめている時だった。

突然店のドアが開いた。

カランカランッ

 「よお、ジョーンズ」

 「モーニング マスター」

入ってきたのは大柄な白人の男だった。

スーツをビシッと着こなしたその立ち姿には、上品さが漂っている。

しかし酷く疲れた表情をにじませていたので、もしかしたら彼も何処かのバーで朝まで飲んでいたのかもしれない。

でも何故こんな時間に・・・

 「はじめまして、ロッソンです」

僕が握手を求めると、彼は笑うとも怒るともなくそっと右手を差し出してこう答えた。

 「ハジメマシテ オハヨウサン イマ チョット オチコンデルカラ アンマリ ワラワレヘンケド ゴメンヤデ」

何故に流暢な大阪弁・・・

すかざすマスターが彼の事を紹介してくれた。

彼の名前はジョーンズ マクファーソン。

駅前にある英会話学校で、人事の仕事をしているそうなんだが、どうりでスーツが似合うはずだ。

 「マスター ビール チョウダイ メザマシニ チョウド エエワ」

ええっ?? 今からビール?
 
 「ジョーンズ、やっぱりダメだったのか?」
 
 「ソウヤネン・・・ メッチャ ガンバッテミテンケド アカンカッタワ・・・ オレ モウ ナキソウヤ・・・」

話によると、ジョーンズには最近まで日本人の彼女がいたんだが、突然分かれを告げて実家の熊本に帰ってしまったらしい。

理由も分からずフラれるってのは確かに酷い話だ。

 「マスター チョット ナニコレ? メッチャ エエ キョク ナガレテルヤン」

その時店で流れていたのは、ジェームス ブラントのユア ビューティフルという曲だった。

ミディアムテンポが耳に心地いい珠玉のラブバラードだが、主人公が悲しい結末を迎える切ない歌でもあった。

失意のどん底にいるジョーンズには、ピッタリはまってしまったようだ。

自分が落ち込んだ時って何もかもがグレーに見えてしまうが、そんな時に救ってくれるのは、下手な慰めより逆にこんな曲なんだろう。

 「マスター ゴメン モウイッカイ サッキノ キョク カケテクレヘン」

分かるよジョーンズその気持ち、ジェームズ ブラントに癒されてくれ。

しかしこの後も、ジョーンズはこの曲をリピートし続け、結局20回以上も連続で聞かされるハメになってしまった。

さすがに朝から同じ曲を何度も聞かされると、頭がおかしくなりそうだ。

 「分かった、分かったジョーンズ。 マスター一旦曲を止めてくれ。 ジョーンズ、君の落ち込んでいる気持ちは充分に伝わったよ。 ちょっと話をしないか」

それから僕たちは色んな話をした。

自分の生い立ちから現在に至るまでのストーリーを手短に。

 「彼女にフラれた経験なら俺にも沢山あるさ。 俺だけじゃない、マスターにだってきっとあるはずさ。 でも俺もマスターも、今こうやって元気に生きてる。 楽しい酒だって飲めるんだ。 時間が経てば、すぐに忘れられるさ」

今思うと随分軽薄なアドバイスをしたかもしれない。

でもその後のジョーンズの表情は見違える程明るくなっていた。

 「アリガトウ ロッソン アンタノ オカゲデ チョット ゲンキデテキタワ マタ コノミセデ アエルカナ?」

 「もちろんさジョーンズ。 絶対に会えるさ。 俺は熊本なんかにゃ行かないよ」

するとジョーンズは、いたずらっ子のような顔をしながら僕の左頬に軽くジャブを打ってきた。

そして満面の笑顔を浮かべながら、朝焼けの街へと消えて行ったんだが、実はその後しばらく目の周りに青タンができてしまい、職場の仲間に笑われるはめになってしまった。

クソ力の馬鹿ジョーンズ・・・

でも少しは彼が元気になってくれてよかった。

バーは知らない人と人とが交差する不思議な空間。

出会って分かれて、また出会う。

この時改めて思ったんだ。

やっぱり僕の夢は、バーのマスターになる事だって。


つづく・・・

pizzeria S DI PIU(ピッツェリア エッセ ディ ピュ)

2009.11.03

category : プライベート

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僕の彼女です♪

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嘘です(笑)

お客さんの娘さんなんですが、かわいかったので許可をもらって載せさせていただきました(^^)

話は変わりまして、昨日、いずみさの関空マリーナというヨットハーバーのなかにある『pizzeria S DI PIU(ピッツェリア エッセ ディ ピュ)』という噛んでしまいそうな名前のイタリアンのお店へ行ってきたんですが、建物自体はヨットマン達のクラブハウスになっていて、外観からはお店の雰囲気が全く伝わってこないんで、見落としてしまいそうでした(汗)

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今回のお目当てはピッツアです。

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本場イタリアから取り寄せたという本気の釜で焼き上げた生地は、薄いのにモチモチとしていて最高に美味しかったですね(^^)

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ちょっとぐらい焦げてたって気にしない気にしない(笑)

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そして窓からは停泊しているヨットが沢山見えるんですが、それがちょっとリッチな気分を盛り上げてくれます。

僕もいつの日かこんなヨットで大海原を駆け巡りたいですけど・・・ないですね(笑)

大橋トリオ

2009.10.28

category : 音楽

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大橋トリオ

いいですね(^^)♪





天晴(あっぱれ)

2009.10.24

category : 独り言

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『天晴』サディスティックミカバンド
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これは僕が自分の小遣いで初めて買ったCDです。

周りがジュンスカやブルーハーツやレピッシュを聴いていた時に、僕はこのCDに夢中になっていました。

メンバーの高橋幸宏は、今でもかっこええおっさんやなって思います。

そして以下のライブビデオを擦り切れるまで観てたんですが、今思うと、ませた子供でしたね(笑)

それにしても、桐島かれんの衣装(−−;)・・・

これは彼女にしか着こなせられないですね(汗)






加藤和彦氏のご冥福をお祈りしたいと思います・・・

GENJI

2009.10.21

category : プライベート

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僕の母方の親戚が阪南市の方で『GENJI』というお好み焼屋をしているんですね。

昨日は店の定休日を利用して、おばあちゃんの誕生日会をしました。

平日だった事もあり、さすがに全員集合とまではいきませんでしたが、それでもおばあちゃんのおかげでこうして親戚が集まれるのは幸せな事やなって思いますね。

実は、この日の前日にうちの母がばあちゃんを『リバティー』という大きな温泉施設に連れて行ったんですが、浴場の中にあるプールでスイスイと泳いでいたんだとか。

元気でなによりです。

ちなみにばあちゃんの話によると、うちの母は隣で溺れていたそうです(笑)

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タエさん82歳おめでとう♪♪♪


『GENJI』

大阪府阪南市下出530-1
電話 072-470-2622

ジャケ買い
ジャケ買い
プロフィール

柏木 秀彦

Author:柏木 秀彦
大阪で生まれ育ったのに通天閣に登った事がありません。

誕生日・・・
11月7日

血液型・・・
B型

性格・・・ 
おのぼりさんな所が長所であり短所でもあります。

趣味・・・
□ サーフィン
□ ブログ

好きなもの・・・
□お酒
□音楽
□映画

ストレス発散法・・・
□ ジョギングで汗を流す。
□ 車の中でお気に入りのCDを聴きながら声を張り上げてハモる。

職場・・・
□R salon
http://www14.plala.or.jp/R-salon/

日記中たまに下ネタを挟む事がありますが、悪気はないので笑って流して下さいm(__;)m

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